という悩みを抱えている方は、辛いですよね。
技術的に自分しかできない仕事の場合は自分でやるしかありませんし、これだと簡単に辞めることもできません。
新しい人が入ったとしても、技術を習得してある程度仕事ができるようになるには相当な時間がかかってしまいます。
「どうせすぐ辞められないなら、このままでもいいかな・・・。」
と弱気になってしまうのも無理はありません。
当時の私は「辞めたら会社に迷惑がかかる」という考えを持っており、辞めたいのに辞められない・・・という状況に陥っていました。
もともと仕事がつまらないと思っていたこともあり、当時はかなりきつかったことを覚えています。
今振り返ってみると、「会社に迷惑がかかる」という考え方自体が間違っていたように思います。
ただ、自分と同じような悩みを抱えている人は意外と多いはずです。
そこで、今回はこういった悩みに対して「今の自分ならどうするか?」という視点から
「会社を辞めたいけど人手不足で引き継ぎできないときにやるべきこと」
について解説していきます。
技術的に自分しかできない仕事をやってしまっている
人手不足で辞められないと悩んでいる人の多くは、今やっている仕事が「技術的に自分にしかできない」仕事になってしまっている可能性が高いです。
例えば、私は新卒でIT企業に入社しましたが、
「新製品の開発が始まるからそれをやってもらうけど、それにともなって使う装置も新しくなるから扱えるように勉強しといてね」
といった状況でした。
問題は、その新しい装置を扱える人が社内にほとんどいなかったという点です。
新製品の開発が始まったばかりということもあり、当時は扱える人間が一人しかいませんでした。
しかも、唯一その装置を扱えた人が辞めてしまい、社内では自分しかその装置を扱えない・・・という状況に陥ってしまいました。
こうなると、自分がやらないと仕事が回らなくなるので、とにかく辞められなくなります。
残業を増やせばぎりぎりこなせるという仕事量だったので、担当の人間が増えるということもありませんでした。
そのためいつまでたっても扱える人間が増えず、自分はいつまでも辞められない・・・という感じでした。
「辞めたい」と相談しても、会社側は担当の人間が急にいなくなると困るので、当然引き止めます。
ですが、言われたことをそのまま受け入れていたら、いつまで経っても辞めることはできません。
それに、辞めたいと思っている以上、何らかの不満はあるはずです。
「そもそも仕事自体がつまらない」
「給料が低い割に重労働」
「他にやりたいことがある」
など、こういった悩みを抱えながら働いても
「いつまで続ければいいんだろう・・・」
と思うときは必ずやってきます。
不満を押し殺して仕事を続けても、最後には
「体を壊す・精神的に病んでしまう」
といった結果につながってしまいます。
新しい人が入っても、仕事ができるようになるには時間がかかる
当然、担当の人間が増えれば問題は解決します。ですが、仮に新しい人間が入ったとしても、一人で仕事をこなせるようになるまでには相当な時間がかかります。
一人で仕事をこなせるようになるには、
「自分で勉強する」
「OJT教育を受ける」
「実務経験を積んで仕事に慣れる」
といったことが必要になってきます。
自分で勉強することはもちろん、OJT教育などを通して実務経験を積む必要があるので、どうしても半年~1年くらいはかかります。
自分以外にできる人がいない場合、会社側としても仕事が回らなくなるのは困るので、当然教育してほしいと言ってきます。
ですが、会社の言う通りに従っていたら教育にかかる時間、長くても1年の間は辞められずに働くことになってしまいます。
当時の私は、
「いきなり辞めたら会社に迷惑がかかるし、続けるしかない・・・」
という考えがあり、会社に言われたことを受け入れてしまっていました。
この根底にあるのは、やはり
「石の上にも3年」
「短期離職は転職に響く」
「1年で辞めたら根性がないと思われる」
こういった価値観が影響していると私は思います。
人手不足は会社の問題
辞めてしまったら迷惑がかかる、というのは多くの人が考えることかもしれませんが、実際には会社が考えることです。
法律上だけで言えば、14日前に退職の意思を伝えれば会社を辞めることは可能です。
もちろん実際はそう簡単にはいきませんが、少なくとも
「人がいない・仕事が回らない・・・じゃあどうする?」
というのは、会社側が考える問題です。1社員が責任を負うような問題ではないのです。
そのため、「自分がやらなければ・・・」と自分を追い込みすぎる必要はないと思います。
全てが会社のせいというわけではありませんが、個人の責任ではないことも確かです。
そのため、14日前とはいかなくても、やはり自分の意思を早めに伝えるということが重要になってくると思います。
それをせずにただ言われたことをうのみにしてしまうと、本当にいつまでたっても辞められなくなってしまいます。
悩み始めたら、すぐに行動を開始しよう
前述した通り、会社が人手不足で自分がやらないと仕事が回らない状況では、「続ければ続けるほど辞められなくなる」といったことが起こります。
無理してストレスを溜め込んだ結果、体を壊して働けなくなってしまう・・・なんてことも起こりうるわけです。
そのため、はっきり言って悩み始めたらすぐに行動を始めるべきです。
まずは自分の意思を明確に伝え、その上で
「なぜ会社を辞めたいと思っているのか?」
「どんな会社なら続けられそうか?」
「自分に合う職種は何か」
といったことを考えてみて、それを踏まえてざっくりと計画を立てていきます。
「働きながら転職活動を行う」
「貯金があるなら転職活動に専念する」
「求人サイトで自分に合いそうな会社を探してみる」
「転職エージェントに相談してマッチする求人を紹介してもらう」
など、選択肢はいろいろあると思います。
ぶっちゃけ、どんなに細かく計画を立てたとしても、不安や恐怖を完全に消すことはできません。
なので、ざっくりと計画を立てたら、とにかく行動に移していくのがベストです。
人手が不足している状況で会社を辞めるとなると、高い確率で引き止めにあうはずです。
ですが、そこで何を言われようと「自分の意思を貫く」ことも重要になってきます。
何度も引き止めにあう中で「やっぱり続けようかな・・・」と心変わりしてしまうこともありえます。
多くの人はここで心変わりしてしまって、数ヶ月後に「やっぱりあのとき辞めておけばよかった・・・」と後悔するはめになるわけです。
人間、いつ気が変わるかわかりませんし、そういった意味でもやはり素早く行動するということが重要になってくると思います。
会社を辞めたいけど人手不足で引き継ぎできないときにやるべきこと
行動しろといっても、具体的に何をすればいいのかわからないと不安ですよね。
選択肢は大きく分けて3つあります。
転職活動をして自分にマッチする会社を探す
一つ目は、シンプルに転職活動をするというものです。
転職はもちろん失敗するリスクはありますが、成功すれば楽しく長く働くことができます。
ぶっちゃけ、人手が足りなくて常に辞めたいと思うような会社で働き続けるくらいなら、自分にマッチする会社を徹底的に探して楽しく働いたほうが良いと思いませんか?
ですが、マッチする会社なんて本当に見つかるの?と思う人もいると思います。
実際、日本には本当に多くの会社が存在しています。
なんと2019年時点で、約270万社です。
これだけあって、マッチする会社が1社も見つからないというのも、おかしな話だと思いませんか?
この場合、マッチする会社がないのではなく、多すぎて調べきれないから見つからないと考えるのが妥当です。
「自分に合う会社なんてない」と言う人のほとんどは、単にリサーチが不足しているだけなのです。
とはいえ、これだけの数のリサーチを一人でやるのは、さすがに負担が大きすぎると思います。
効率的に、かつ最短ルートでマッチする会社を探すには、転職エージェントを活用するのがベストです。
転職エージェントを活用しよう
転職エージェントは、経歴書の作成や面接対策・求人の紹介などを行ってくれる無料の仲介サービスです。
なぜ無料で利用できるのかというと、エージェントは企業からお金をもらっているためです。
そのためサービス利用者には費用は発生しません。
さらにいえば、「サービス利用者が採用されない、もしくは採用されても半年以内に離職してしまう」とエージェント側は利益を得ることができません。
エージェントが利益を得るには、ただ求人を紹介するのではなく、ちゃんとその人に合う会社を紹介して長く働いてもらう必要があるわけです。
ですから、エージェントに相談する際は
「どんな会社で働きたいのか?」
「業種・職種は何か?」
「給料はどのくらい欲しいのか?」
「福利厚生はどの程度重視するか?」
「残業は少なめがいいのか?」
などの要望はできるだけ正確に伝えるべきです。
エージェントとしても、あなたのニーズが正確にわかればそれだけ求人を紹介しやすくなりますし、「この人は本気だな」ということが伝われば、エージェント側も本気でサポートしてくれますよ。
転職エージェントは、知名度トップクラスのマイナビジョブ20's・DODAあたりを使用しておけば良いでしょう。
いったん派遣社員orアルバイトとして働きつつ、次の進路をじっくり考える
人手が少ない会社で正社員を続けるのは、やはり精神的にも肉体的にも負担が大きいです。
現時点で「もう限界」「働きたくない」と思っているなら、いったん正社員という肩書を捨てて、負担の少ない派遣・アルバイトの仕事をしてみるという選択肢もあります。
正社員と比べれば高度なことを要求されることもないですし、残業もないので肉体的にも精神的にも負担を減らせると思います。
もちろん収入は下がりますが、バイト・派遣でも生活費くらいは稼げますよ。
そして回復してきたら、今後の進路についてじっくり考えてみます。
ぶっちゃけ、正社員やってると日々の生活に追われて「この先どうするの?」といったことをじっくり考える時間がないんですよね。
で、気づいた時には体を壊してしまい、精神的にも疲弊して働く意欲がなくなってしまうわけです。
無理に正社員を続けて働けなくなるくらいなら、いっそ正社員という肩書を捨ててアルバイトとして働いてみる・・・という選択肢も十分ありだと思います。
今までやりたいけどできなかったことをやってみるのもいいですし、じっくり考えることで新しい道が見えてくるかもしれません。
派遣社員として働くなら、大手のマイナビスタッフ で求人を探してみてください。
フリーランスとして独立する
フリーランスとして独立して稼ぐことができれば、そもそも会社に縛られることもなくなります。
仕事の量も自分でコントロールできますし、「仕事が多すぎる」といった悩みはなくなるでしょう。
ぶっちゃけ、稼げるかどうかは実際にやってみないことにはわかりません。
ですが、挑戦する価値は十分にあります。
「会社に縛られず自由に生活できる」
これがフリーランスになる最大のメリットだと個人的には思っていますが、会社に縛られないというのは想像以上にメリットが多いです。
「会社に依存したくない」と思っているなら、自分で稼ぐことに挑戦してみるのも一つの手だと思いますよ。
いきなり辞めるというのはさすがにハードルが高いですが、例えば最初は会社員として働きつつ副業を始めて、副業で稼げ始めたら退職して副業に専念してみる・・・といったやり方も考えられます。
私が今から独立を考えるなら、
「プログラミングスクールで最短ルートで効率的にスキルを身につける→WEB制作エンジニアとして独立する」
という戦略をとります。
WEB制作の案件は、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイト・フリーランス向けの求人サイトなどで探せば山ほど出てきますし、スキルを身につける難易度もそこまで高くないので、再現性は高いと思います。
実際わたしも独学でWordPressテーマを作っていますし、「自分のペースで独学」でも1年くらいやれば普通にスキルは身につきますよ。
ただ、独学だと非効率になりがちで時間がかかるというのは事実としてあります。教えてくれる人もいないので、挫折する確率も高いです。
一方、プログラミングスクールならわからないことがあってもすぐに聞けますし、「最短ルートでスキルを身につけたい」という人にはぴったりだと思います。
難易度はそこまで高くなく、単価は高めなので初めてでも稼ぎやすいはずです。
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会社を辞めることに責任を感じる必要はない。自分の道を突き進もう
「人手不足でやめられない」「会社に迷惑がかかる」
と悩む人の多くは、リスクを極端に恐れすぎです。
あなたが辞めて会社の仕事が回らなくなったとしても、訴えられるわけじゃありません。
むしろ、合わない環境で働き続けることのほうがよっぽどのリスクです。
転職する・独立する・・・どんな選択をしたとしても、残念ながら絶対に成功する保証はありません。
ですが、未来をより良いものにするには自分で行動するしかありません。
現状に不満があるのなら、それを克服するために今から行動を起こしましょう。
エージェントに登録するだけでも構いません。人生を変えるための一歩を踏み出すことが、重要ですよ。