働いていると、たまにはゆっくり休みたくなりますよね。
旅行に行きたい時、家族の用事がある時、体調を整えたい時…そんな時に役立つのが有給休暇。
でも「会社に申請したけど断られた」「上司に『忙しいから無理』と言われた」なんて話も耳にします。
ここで気になるのが「有給休暇って断られてしまうものなの?」「これって法律的に大丈夫なの?」ということ。
実は、ここにはしっかりとしたルールがあります。
結論から言うと、有給休暇の取得は労働者の権利。会社が勝手に「ダメ」と言ってしまうのは基本的にNGなんです。
今回はそんな「有給休暇を断られてしまった時」の正しい対処法を、法律の視点も交えながら、わかりやすく解説していきます。
「休みたいのに休めない…」とモヤモヤしている方は、ぜひ参考にしてください。
■この記事でわかること
* 有給休暇の基本ルール
* 会社が有給を拒否できるケースとできないケース
* 拒否された時に取るべき行動
* 無理なく休みを取るためのコツ
「仕事が忙しいから仕方ない」と我慢する前に、一度知っておくと安心ですよ。それでは本題に進んでいきましょう。
有給休暇を断られる理由は「勘違い」と「思い込み」
さて、結論からはっきり言います。有給休暇の取得を会社が一方的に拒否することは、基本的に違法です。
これは労働基準法39条でしっかり決められています。
とはいえ、現場では「うちは忙しいから今は無理」「人が足りないから取れないよ」などと言われることがありますよね。
実はそれ、会社側の勘違いや都合の押し付けであるケースがとても多いんです。
では、なぜそんなことが起こるのでしょう?
まず押さえておきたいのが「時季変更権」という言葉です。
会社側には、どうしてもその日に休まれると困る場合、取得日をずらしてもらう権利があります。
ただし、これは本当に業務が著しく支障をきたす場合だけです。単に忙しいとか、人手不足くらいでは認められません。
つまり、こうした拒否の根本原因は「会社が法律のルールをちゃんと理解していない」「労働者が知識不足で強く言えない」この2つに尽きます。
また、こんな会社の特徴もよく見かけます。
* 慣習的に有給を取りにくい雰囲気
* 上司が「うちはそういうやり方だから」と押し切る
* 人手不足を理由に社員の権利を後回しにする
でも、安心してください。有給休暇はあなたの当然の権利です。特別な許可をもらう必要も、恐縮する必要もありません。
つまり、会社に断られるケースの多くは「会社側の都合」や「根拠のない思い込み」が原因。
しっかり知識を持って、自分の権利を守っていきましょう。
有給休暇は法律でしっかり守られた「労働者の権利」
会社が有給休暇を断ってはいけない理由、その一番大きな根拠は法律にあります。
難しい言葉は抜きにして簡単にまとめると、有給休暇は「労働基準法」で労働者の権利として認められているからです。
具体的には労働基準法第39条にこうあります。
「6か月以上働き、出勤率が8割以上の人には有給休暇を与えなければならない。」
つまり、入社から半年たって普通に働いていれば、誰でも有給休暇をもらえる資格があります。これはアルバイトやパートでも同じです。
しかもこの有給休暇は「取得する日を労働者が決めていい」と法律で決められています。会社はそれを一方的に「ダメ」とはできません。
ただし「時季変更権」という言葉を耳にしたことがある人もいるかもしれません。
会社は一応、どうしても休まれると業務が回らない時には取得日をずらすようお願いできます。
でも、ここがポイントです。
* その日じゃないと本当に仕事が止まる場合に限る
* ただ忙しい、なんとなく人手不足、程度ではNG
つまり、会社側はかなり限られた条件でしか有給をずらせないんです。
ところが現場では「忙しいから今は取れない」と安易に言われがち。
実際には法律のルールをちゃんと理解していない会社や上司も少なくありません。
このように、有給休暇は労働者の立派な権利です。知識がないと「会社が言うなら仕方ない」とあきらめがちですが、それはもったいない話です。
きちんと法律を知っておけば、自信を持って「有給を使います」と言えるようになります。
「会社が忙しい」は有給休暇を拒否する理由にならない
有給休暇を断られる理由で一番よく聞くのが「今は忙しいから」「人手が足りないから」という言葉。
でも、この理由、実は法律上ではほとんど意味がありません。
なぜなら、先ほども触れた「時季変更権」はかなり厳しい条件がないと使えないからです。
具体的には、その人が休むことで本当に会社全体の業務が止まってしまうレベルでないと、会社側は取得日を変更できないとされています。
たとえばこんなケースなら時季変更権が使えることがあります。
* たった一人しかいない専門職で、その人が休むと取引が全部止まる
* 繁忙期で、予備人員もすべて埋まっている状態で急な休み申請が入った
でも、実際には「忙しいから」だけで断るケースが多いですよね? それは会社側の勝手な都合や、社内の古い慣習が原因であることがほとんどです。
また、日本では「周りに迷惑をかけたくない」「休むのは悪いこと」と考えてしまう風潮もあります。
これが有給休暇を取りづらくしている大きな理由のひとつです。
* 周りが取っていないから自分も我慢する
* みんな働いているのに自分だけ休むのは気が引ける
そんなふうに感じたことがある人も多いのではないでしょうか。でも、それは本来おかしな話です。
有給休暇は法律で守られた「使って当然の権利」。誰かが休んだことで会社が困るなら、それは会社側の人員配置やマネジメントの問題です。
さらに言えば、会社側が「忙しいから」と言った時に「そうですか」と引き下がってしまう人が多いことも、状況を悪化させています。
遠慮してしまう気持ちはわかりますが、自分の権利は自分で守る意識も大切です。
周りの目を気にしすぎず、自信を持って「有給を使います」と伝えることが、結果的には働きやすい職場づくりにもつながります。
「有給休暇って実は取らないと損?」意外と知らない裏話
ここで少し気軽に雑学やぶっちゃけ話をはさんでおきます。
有給休暇って法律上の権利という話はしてきましたが、実は「取らないと会社側も困る」ということ、ご存じでしたか?
というのも、2019年から施行された「働き方改革関連法」で、年10日以上の有給休暇がある人には、会社が年5日分を強制的に取得させる義務ができたんです。
もし会社がこれを守らないと、なんと1人につき30万円以下の罰金になることもあります。
つまり「有給を取ってほしくない」と思っているような会社でも、本音では「誰かがチェックに来たら困るな…」と思っている可能性があるんです。
ちなみに、日本は世界的に見ても有給休暇消化率がかなり低い国。ある調査では、消化率が50%前後というデータも出ています。
海外、特にヨーロッパではほぼ100%が当たり前で、夏休みシーズンになると会社全体が休みになるところも多いです。
それなのに、日本では「みんなが働いているから」「雰囲気的に取りづらい」と遠慮してしまう人が多い。
せっかく法律で守られている権利なのに、もったいない話です。
ぶっちゃけた話、上司や経営者も本当は休みたいんです。ただ「自分だけ休むわけにはいかない」と思っている人が多いだけ。
だからこそ、部下や社員が率先して有給を取ることは、職場の空気を少しずつ変えるきっかけにもなります。
「自分が休むことで誰かが困るかも…」と考えすぎず、まずは一歩踏み出してみることが大切です。
休むことでリフレッシュできれば、仕事の効率も上がりますし、何より心身の健康を守ることにもつながります。
「有給休暇を断られた時」の正しい対処ステップと考え方
ここからは、実際に会社から「忙しいからダメ」と有給休暇を断られた時、どうすればいいのか具体的な解決策をお伝えします。
まず大前提として、有給休暇は労働者の当然の権利です。
会社側に遠慮しすぎず、正しい知識を持って冷静に対応することが大切です。
ステップ1:まずは「申請」ではなく「取得」を伝える
日本ではつい「有給休暇を取ってもいいでしょうか?」とお願い口調になりがちですが、法律上は「この日に有給休暇を取得します」と意思表示するだけでOKです。
申請書や口頭で、はっきり日付を指定して伝えましょう。
ステップ2:理由は伝えなくても大丈夫
有給休暇を取る時、わざわざ「旅行に行くので…」「病院へ行くので…」と理由を言わなくても問題ありません。
プライベートの用事でも自由です。ただ、職場の雰囲気を壊さないために簡単な一言を添えるのはアリです。
ステップ3:時季変更権の説明をする
もし「今は忙しいから無理」と言われたら、「法律上は時季変更権が使えるのは業務に重大な支障がある場合だけですよね?」と冷静に伝えてみましょう。
これだけでも会社側が考え直すことがあります。
ステップ4:労働基準監督署や労働組合に相談
それでも改善しない場合は、最寄りの労働基準監督署に相談しましょう。
「有給休暇を取得できない」と伝えれば、必要な対応をしてもらえます。
社内に労働組合があれば、そちらに相談するのも一つの方法です。
ステップ5:記録を残しておく
トラブルになりそうな場合は、申請した日や断られた内容をメモやメールで記録しておくと安心です。
後々、第三者に相談する時に役立ちます。
有給休暇について知らないと、つい「会社に悪いかな…」と遠慮してしまいがち。
でも、しっかりとしたルールがある以上、知識を持って行動すれば無駄なトラブルも避けられます。
大切なのは、正しい情報を知って、自分の権利を守る意識。
会社も労働者も、お互いに気持ちよく働ける環境づくりを目指したいですね。
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「会社が言うから…」とあきらめるのはもったいないです。自分に合った環境を選ぶのも、働く人の自由。
今回ご紹介したサービスを上手に活用して、自分に合った働き方を見つけてみてください。
有給休暇はしっかり取ってこそ、健康な働き方につながる
有給休暇は「取ってもいいもの」ではなく「取るべきもの」です。
休むことで心も体もリフレッシュでき、結果的に仕事のパフォーマンスも上がります。
日本では「周りに合わせる空気」が強いですが、それでも自分の権利はきちんと守るべきもの。
もし今、有給を取るのが難しいと感じているなら、この記事をきっかけにもう一度働き方を見直してみてください。
そして、どうしても難しいと感じたら、無理をしすぎないことも大切です。
退職代行や転職サービスを利用して、自分に合った働き方へ一歩踏み出すのもひとつの選択肢です。
自分らしく、無理なく働ける環境を選ぶためにも、有給休暇を取ることから一歩ずつ始めてみましょう。
自分の時間を大切にしながら、よりよい働き方を目指していきましょう。








