海運会社は「年収が高い」「ボーナスがすごい」とよく言われますよね。
でも、実際にどのくらいなのか、会社によってどれくらい違うのかは、なかなか分かりにくいものです。
じつは、各社のボーナスの金額そのものは、公表されていません。
そこでこの記事では、上場している海運会社が毎年出している有価証券報告書の「平均年間給与」で比べます。
この数字は、基本給にボーナス(賞与)や残業代などを足した、1年間の給料の平均です。
結論:ボーナスを含む年収がいちばん高いのは商船三井
大手3社の平均年間給与(ボーナス込み)は、次のとおりです。
| 会社 | 平均年間給与 | 平均年齢 | 社員数 |
|---|---|---|---|
| 商船三井 | 約1,659万円 | 38.4歳 | 1,433人 |
| 日本郵船 | 約1,554万円 | 37.8歳 | 1,370人 |
| 川崎汽船 | 約1,450万円 | 38.0歳 | 962人 |
出典:各社の2026年3月期の有価証券報告書(万円未満は切り捨て)
3社とも、平均年齢が30代後半で、ボーナス込みの年収が1,400万円を超えています。
いちばん高いのは商船三井で、日本郵船、川崎汽船と続きます。
なお、日本の大手海運3社は、商社の子会社ではなく、それぞれが独立した上場企業です。
「商社系だからボーナスが多い」というわけではなく、ボーナスを左右しているのは、次に見る会社の業績です。
海運会社のボーナスは、業績で大きく変わる
海運会社の年収は、毎年同じではありません。
5年分を並べると、ボーナスを含む年収が、業績に合わせて大きく動いているのが分かります。
| 決算期 | 商船三井 | 日本郵船 | 川崎汽船 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 1,072万円 | 1,082万円 | 990万円 |
| 2023年3月期 | 1,517万円 | 1,322万円 | 1,328万円 |
| 2024年3月期 | 1,675万円 | 1,378万円 | 1,394万円 |
| 2025年3月期 | 1,436万円 | 1,435万円 | 1,222万円 |
| 2026年3月期 | 1,659万円 | 1,554万円 | 1,450万円 |
出典:各社の有価証券報告書の平均年間給与(万円未満は切り捨て)
たとえば川崎汽船は、2022年3月期の990万円から、1年で1,328万円に上がりました。
商船三井は、2024年3月期に1,675万円まで上がったあと、翌年は1,436万円に下がっています。
これは、ボーナスが会社の業績と連動しているからです。
商船三井は有価証券報告書の中で、賞与(ボーナス)を業績の数字と連動させる仕組みにしていると説明しています。
海運は、世界の荷動きや運賃の影響を強く受ける仕事です。
コロナ禍でコンテナ船の運賃が大きく上がった時期には大手3社の利益が大きく伸び、それがボーナスにも表れました。
海運業界だけでなく、他の業界でも「社員の扱い方」がボーナスにどう影響するのか気になった方は、IT企業でボーナスが多いのはどこ?転職で狙える高待遇企業まとめも読んでみると、より視野が広がりますよ。
大手3社と中堅の海運会社を比べると?
大手3社のほかにも、上場している海運会社はあります。
たとえば、鉄鋼の原料などを運ぶNSユナイテッド海運(日本製鉄が議決権の約33%を持つ会社)の平均年間給与は、2026年3月期で約1,196万円(平均年齢40.2歳)です。
大手3社ほどではないものの、中堅の会社でも、ボーナス込みで1,000万円を超えるところがあります。
一方で、上場していない会社やグループ会社では、条件がまったく違うこともあります。気になる会社は、必ず個別に調べましょう。
平均年収を見るときに知っておきたい3つの注意点
有価証券報告書の数字は信頼できる公式の数字ですが、見るときには次の3つに注意しましょう。
- 会社単体の数字:その会社に直接雇われている社員の平均です。同じグループでも、子会社の社員は入っていません
- 陸の仕事と海の仕事が混ざっている:たとえば商船三井は、陸上の社員(約1,654万円)と、船に乗る海上の社員(約1,678万円)を分けて書いています
- 年によって大きく変わる:ボーナスは業績しだいなので、1年分の数字だけで判断しないことが大切です
平均年齢や、職種の割合も会社ごとに違います。
数字はあくまで目安にして、求人票や面接で、自分が応募する職種の条件を確かめましょう。
海運業界への転職を考えるなら、まず情報を集めよう
大手3社は、会社単体の社員が1,000人前後と、事業の大きさのわりに少ない会社です。
求人が出たときにすぐ動けるよう、転職サービスに登録して情報を集めておくと安心です。
20代なら、マイナビジョブ20'sのように、20代の転職に特化したサービスが使いやすいです。
また、転職会議は、実際に働いている人・働いていた人の口コミで、企業の評判や年収、面接の傾向を調べられる転職サイトです。
有価証券報告書の平均だけでは分からない、職種ごとの年収や働き方を確かめるのに役立ちます。
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まとめ:海運会社のボーナスは「高いけれど、波がある」
有価証券報告書で見ると、2026年3月期の平均年間給与(ボーナス込み)は、商船三井が約1,659万円、日本郵船が約1,554万円、川崎汽船が約1,450万円でした。
どの会社も高い水準ですが、ボーナスは業績と連動していて、年によって大きく変わります。
年収の高さだけで選ばず、働き方や仕事の内容も含めて、自分に合う会社かどうかを考えることが大切ですね。
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